2024/06/14 22:33
昨日は移虫作業でした。
「移虫」いちゅう というのは、女王蜂を作る作業のひとつです。
女王蜂はもともと働き蜂と同じ卵です。
なので、働き蜂として産み付けられた卵を利用して、女王蜂を作り出します。
蜜蜂の卵の期間は3日間あります。
卵1日目は六角形の巣の中で直立しています。
2日目、3日目とだんだん卵は横たわっていき、
4日目に小さな幼虫になります。
この4日目、の2ミリ程度の幼虫をすくって女王専用のカップに移動させる作業を「移虫」といいます。
この作業はとても小さな幼虫を扱う作業なので、神経を使います。
精密ドライバーと耳かきが合体したような器具を使って幼虫をすくいあげるのですが、
少しでも幼虫を傷つけると女王蜂の育成は失敗に終わります。
また、素早く作業を行わないと、幼虫が乾燥して息絶えてしまいます。
移虫が無事終了すると、このカップが沢山つらなる巣枠は巣箱の中に収納します。
この後、10日強すると、女王蜂が生まれてきます。
生まれる直前のサナギを女王様のいない群(家族)に導入してあげることで、
正式な群(家族)が誕生します。