2025/04/20 20:27
日本蜜蜂の分蜂群捕獲のための待ち箱を山奥に設置していました。

分蜂とは、春になり巣箱の中で新しい女王蜂が生まれそうになると、古い女王蜂が働きバチを引き連れて
出ていってしまう行動を言います。
出ていった群は、自然界の中で新しい住処を見つけて生活が再スタートします。
この分蜂群が好んでくれそうな巣箱を自然界に設置しておくと、今回私が捕獲したように、
日本蜜蜂が入居してくれます。
2日前に入居してくれたこの巣箱。
今日は日の出と共に家を出て、山奥の巣箱が設置してある場所に向かいました。
働きバチが外に出る前に入り口を閉めて、養蜂場にこの巣箱を持って行きました。

この巣箱は一般的な日本蜜蜂の養蜂巣箱です。
私が行う西洋蜜蜂の巣箱のように中の様子を細かく確認することができない仕様の巣箱です。
蜜蜂任せで自然に近い育て方ができる一方、健康状態を把握できないので原因不明な状態で絶命してしまうことがよくあります。
そういった感じではなく、管理して飼育して行きたいと思い、今回は西洋蜜蜂と同じ仕様で育てることにしました。
そのためには蜜蜂の引越しが必要です。
巣箱の蓋を開けると、2日前に入居したにもかかわらず、すでに小さな巣が完成していました。
この巣を一旦木製巣枠に取り付けて新しい巣箱に投入します。

その後、捕獲用巣箱に残った蜂たちの中から女王蜂を見つけ出します。

見つけた女王蜂を一旦専用のカゴに入れて新しい巣箱に設置します。

そして、古い巣箱の中の働き蜂を一気に新しい巣箱にふるい落とします。

女王蜂がいると自然と働きバチたちは新しい巣箱を家と認識して、定着してくれます。
20分程度落ち着かせてから女王蜂を解放しました。

これからどんな感じで育ってくれるのかとても楽しみです。