2025/02/07 21:32
養蜂家はよく、巣箱の蓋を開けた瞬間に蜜蜂の異常に気づく。と言います。
私も巣箱の蓋を開けた時に感覚的に「あれ?これは女王がいないな」なんて感じることがあります。
その大きな理由としてよく考えてみると、
1、蜜蜂の羽音
2、蜜蜂の動き
の通常時との違いを無意識に感じているのだと理解しました。
他にも蜂数などがありますが、蜂の数で異変に気づいた時は状況が既に進行しすぎた時です。
なので、この音や動きを数値に換算できれば、危険な状態や養蜂家が介入した方が良い状態を、早い段階で明確に知り得ると思います。
動きは数値化することが現状難しいのですが、音は可能だと思い、そのプログラムを現在しています。
音を取得するにあたり、小型マイクを今導入しているのですが、この音波を数値に換算してどうやって運用するのかが大きな課題です。
私のシステムでは現在は6時間おきにデータを収集してデータベースに自動登録させています。
この場合、一瞬の数値が毎回登録されます。
音波を取得する場合、一瞬外部からの異音が入ると数値が大きくなります。
こうなると正しいデータが取れません。
そこで、6時間の間隔が空いた後に各センサーからのデータ収集を始めたら、音波に関しては10秒間連続で音波を数値として取得し、RasberryPi pico wのRamに一旦保存、全ての数値を平均化してからデータベースにその平均値を保存する。という過程にすることにしました。こうすることで、音のデータがある程度ブレのない数値になるのでは?と考えています。
****以下の関数でセンサーから出たアナログ数値をデジタル数値に変換し、リスト化します。***
def collect_audio_data():
samples = [] ←ここでRAMにリスト化する
start_time = time.ticks_ms()
while time.ticks_diff(time.ticks_ms(), start_time) < SAMPLE_DURATION * 1000:
samples.append(adc.read_u16()) ←16bitのADC値を取得しリストに追加
time.sleep_ms(SAMPLE_INTERVAL)
return samples
*****************
***上の関数でリスト化された数値をこの関数で平均化する ******
def calculate_average(samples):
if not samples:
return 0
return sum(samples) / len(samples) ←合計値をデータ数で割る
*********************
これに加え、実行コードやwi-fi接続などのコードも書きます。
これで正しいかまだ分かりませんが、実験してみます。
こうやって数値を取得することは実現しそうです。
ですが、それ後はこの取得した数値を運用することも課題になります。
どういうことかというと、以下のようにどの状態がどんな数値になるのかをまず把握する必要があるということです。
無王の時 の数値 = 〇〇
巣分かれ前 の数値 = 〇〇
通常の状態 の数値 = 〇〇
この基準数値をまず探し出します。
例えば、春以降に女王蜂がいなくなった時の数値を確認したり、
巣分かれの時の数値を確認して、通常との違いを確認して
これが女王不在または巣分かれの数値だ!と決めます。
それから、運用開始し、どこかの巣箱の数値が女王不在の数値になったら、
「○番の巣箱が女王不在です!」というメールが来る。
という仕組みが作れると考えています。
養蜂では、大量に巣箱管理をしていると、手を加えないといけない状況を見逃すことがあります。
こういった仕組みを実現することで、そういった状況の手助けになるなと思っています。
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*初めてご覧になった方へ*
深田養蜂ではデジタルを活用して養蜂を行なっています。
独自開発したアプリケーションを活用し、より少人数で多くの巣箱の管理を実現しています。
各巣箱に設置したセンサーで計測した数値をアプリに定期登録させることで、遠隔地から巣箱ごとの情報を確認できるようにしています。
今後は数値としての情報と実世界の情報(生態など)の関連性を探り、蜜蜂の行動をさらに詳しく数値化することを目標にしています。
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各巣箱に設置したセンサーで計測した数値をアプリに定期登録させることで、遠隔地から巣箱ごとの情報を確認できるようにしています。
今後は数値としての情報と実世界の情報(生態など)の関連性を探り、蜜蜂の行動をさらに詳しく数値化することを目標にしています。
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